ゆーなかブログ

理学療法士1年目になります。ブログを通じてインプットした知識をアウトプットしていきたいと思います!

血圧(blood pressure:BP)について

血圧について

 

 

 

収縮時血圧(systolic blood pressure:SBP)

 

血液を送り出すために心臓が収縮し、押し出された血液が大動脈壁にかける圧力がSBPである。動脈硬化などにより血管の弾力性が低下すると、拍出された血液を大動脈が圧力を逃がすことなく受け止めるため、SBPは上昇する。

 

拡張期血圧(diastolic blood pressure:DBP)

 

心臓から駆出された血液が大動脈を拡張させ、生じた張力の反動により血液を末梢へ押し出す際の圧力がDBPである。動脈硬化により大動脈の弾性力が低下すると、拡張した血管が戻ろうとする力が弱まるため、DBPが低下する。

 

脈圧

 

SBPとDBPの差が脈圧となる。

脈圧の上昇は動脈硬化の指標の1つとなり、心血管疾患および脳血管疾患のリスクを高めるとされている。一方、心不全患者では、心拍出量の減少によってSBPが低下し、相対的に脈圧が低下することがある。

 

血圧に影響を及ぼす因子

 

血圧=心拍出量×末梢血管抵抗

 

心拍出量=一回拍出量×心拍数

 

一回拍出量=左室拡張末期容積―左室収縮末期容積

 

血圧のフィードバック機構

長期臥床患者が臥位から立位へ姿勢変化し動脈圧が低下すると、大動脈弓と頸動脈洞の圧受容器が刺激され、延髄の心臓中枢と血管運動中枢の亢進によって、心拍数上昇や心収縮力上昇による心拍出量の上昇と、末梢血管の収縮による総末梢血管抵抗の上昇が挙げられる。

 

脈拍の触診部位

総頚動脈 触れることができればSBP>60mmHg

橈骨動脈 触れることができればSBP>80mmHg

 

長期臥床していた患者への立位訓練時は、血圧測定にある程度の時間を要するため、

橈骨動脈を触知するなどして確認できる。