ゆーなかブログ

理学療法士1年目になります。ブログを通じてインプットした知識をアウトプットしていきたいと思います!

腱板断裂(rotator cuff tear)のMRI所見について

腱板断裂(rotator cuff tear)について

 

 目次

 腱板断裂について

40歳以上の男性に好発する。疼痛などの症状がなくても部分断裂がある場合もある。

最も損傷されやすいのは棘上筋となっている。

 

腱板断裂のMRI所見について

 

腱板断裂はMRIのT2WIにて筋腱の連続性が不整、もしくは高信号となっている。

断裂部にT2にて高信号となるのは、損傷部の滑液包に液体貯留がみられるため。

下の写真の場合では、棘上筋腱の連続性の不整がみられ、高信号となっている。

 

f:id:yuunaka:20190307213949p:plain

”MRI Images Showing Torn Rotator cuff"

centenoschultz.com

 

腱板筋の整形外科的テスト

棘上筋の評価 

 empty can test (thumb down)

 基本肢位は肩甲骨面上(肩挙上45°)で、母指を下向きにした状態で

 肩挙上に対して抵抗をかけて判定する。

 full can test (thumb up)

 基本肢位は肩甲骨面上(肩挙上45°)で、母指を上向きにした状態で

 肩挙上に対して抵抗をかけて判定する。

 

肩甲下筋の評価

 lift off test 

 結滞肢位(手の甲を背中につける)で手の甲を背中から離すように

 持ち上げることができるかを判定する。

 belly press test

 結滞姿勢がとれない人に対して有用となる。

 手の平を腹部に置いた状態で、腹部を圧迫するように指示した時に

 肘関節が前方に移動するのに対して抵抗をかけ筋発揮を確認する。

 

棘下筋・小円筋の評価

 Horn blower's test

 端座位の状態から、手を口元につけるように指示した時に

 肘を高く挙げずに、肩関節の外旋によって手を口元に近づける

 ことができるかを確認する。

 特に小円筋の筋力低下を反映したテストである。