ゆーなかブログ

理学療法士1年目になります。ブログを通じてインプットした知識をアウトプットしていきたいと思います!

empty can test とfull can test の違いについて

双方ともに棘上筋の整形外科的テストとして使用されている。

 

 

ポジションの違い

empty can testは肩関節内旋位での外転運動full can testは肩関節外旋位での外転運動となっている。

 

この肩関節の内外旋のポジションの違いによって、上腕二頭筋長頭の筋走行が変化する

 

肩関節内旋位で行うempty can test では、上腕二頭筋長頭が走行する結節間溝が肩関節の前方に位置することになる。

それに対して、肩関節外旋位で行うfull can test は、結節間溝が肩関節外側に位置することになる。

つまり、肩関節外転運動時に、上腕二頭筋長頭が外転運動に関与することが可能になるため、full can testにおいては棘上筋のみならず、上腕二頭筋長頭の代償が効くことになる。

 

臨床の場面では

上腕二頭筋長頭による代償運動が効きにくいempty can test が有用であることは間違いないが、臨床の場では腱板損傷の患者様に対しては、損傷している棘上筋への負荷を考慮して敢えてfull can test で実施する場面もある。