ゆーなかブログ

理学療法士1年目になります。ブログを通じてインプットした知識をアウトプットしていきたいと思います!

痛覚受容器について

痛覚受容器の興奮に関与する主な物質

ブラジキニン(BK)、ヒスタミン、プロスタグランジンなどがある。

 

 

ブラジキニン(BK)

 

ブラジキニン(BK)は、侵害受容器、血管内皮細胞、マクロファージ、線維芽細胞、肥満細胞に作用する。

血管内皮細胞に対して収縮作用があるため、血管透過性が亢進し、隣り合う内皮細胞の間隙から分子量の小さい物質が血管内から組織間隙へ容易に流出するため浮腫が誘発される。さらに、ブラジキニンは血管内皮細胞に直接働きかけ、一酸化窒素(NO)の産生を促し、平滑筋の弛緩による血管拡張に間接的に作用する特徴を持つ。また、筋を最大張力の50%で持続的に収縮させると、血中のブラジキニン濃度が上昇し、痛みを引き起こすことが確かめられている。

 

プロスタグランジン(PG)

 

プロスタグランジン(PG)は、ブラジキニンの作用を増強する発痛増強物質である。

プロスタグランジンは侵害受容器の反応を感作する。侵害受容器からの入力を介して、脊髄の侵害受容ニューロンの興奮性を高める。

また、体温調節中枢の温度感受性ニューロンの活動性を変え、体温の設定値を上昇させるため、発熱にも関与している。

 

ヒスタミン

 

炎症時にサブスタンスPの刺激を受けた肥満細胞から遊離され、血管拡張作用や血管透過性亢進作用を有する。低濃度では痒みを惹起させ、高濃度では疼痛を惹起する。