距骨下関節とショパール関節の関係性
距骨下関節とショパール関節の関係性
引用文献:ペリー歩行分析
距骨下関節 |
回外位 |
中間位 |
回内位 |
後足部肢位 |
内反位 |
中間位 |
外反位 |
足部剛性 |
増加 |
|
低下 |
距骨下関節の肢位によってショパール関節を構成する距舟関節の関節面、踵立方関節の関節面の位置関係も変化することとなる。
左図のように距骨と踵骨の運動軸が平行(後足部外反位)になると、関節運動は可動しやすく、足部の剛性は低下する。
右図のように距骨と踵骨の運動軸が平行(後足部内反位)になると、関節運動は可動しにくい状態となり、足部の剛性は増加する。
引用文献:ペリー歩行分析
正常人の歩行では、立脚初期の距骨下関節回外(後足部内反位)によって足部の剛性が高まり推進機能の役割を果たす。また、立脚中期〜立脚後期では距骨下関節回内(後足部外反位)によって足部の剛性を低下させ柔軟性を高くすることで、踵骨外側から母趾球へ重心を移行させる。立脚後期〜前遊脚期では距骨下関節回外(後足部内反位)によって足部の剛性を高め、蹴り出しによる床反力を足部全体に伝達しやすい状態となる。
内側縦アーチの低下などによる足部アライメントの異常によって、歩行時の足部機能を果たせなくなり、歩行効率が悪くなる。